2016年1月13日水曜日

IT技術者のメンタルヘルス

電脳とメンタルヘルスというタイトルですので、今回はメンタルヘルス面と
IT技術者のあり方について書きたいと思います。

筆者は、IT企業で、長年技術者 兼 法務、労務担当役員として勤めた経験をもとに、
起業しました。

はじめは、ソフトウェア技術者でしたが、周りの技術者のレベルの低さ(意識の低さかもしれません)にインフラ、ネットワークと何でも屋になってきました。

IT技術者である限り、一般ユーザの問題に答える必要があります。
業界の人間が知りませんとは言えないと思い、常に何でも試してみました。

昔は、というつもりはありませんが、プログラムを作るにも、メモリを含むハードを
気にしながら、作った物ですが、今はハードを気にする必要はほとんどありません。
むしろ、ダメなプログラムでもハードに救われて動く始末です。
(メモリ解放を気にしなくても、滅多に問題になりません。)
日本でWebでJAVAがこれ程普及する前から、チャレンジしましたが、今の技術者は、
全て、用意された環境で、JAVAが組めれば良い時代です。
フレームワークは用意され、与えられた環境で、作るだけで、どう動いているかは気にする必要もありません。

脱線しましたが、特に技術者は、納期に追われるのがつきものです。
開発プロジェクトが、負の連鎖(デスマーチ)に陥ると残業に追われ、やがて、心を蝕まれます。
(特に若い人は、厳しい環境に耐えきれず、精神的な不安や、やりきれない思いから、診療内科で鬱病と診断され、脱落していきます。
でも、嫌な仕事から離れている分には、鬱状態から解放されます。新型鬱病と言われているものですね。)

ここからは、個人的な見解ですが、どうすればいいのでしょう。

まず、簡単に逃げない。
確かに失敗プロジェクトは厳しいものです。
でも、あきらめず、続けることで、立ち直れます。
辛かったら、恐れずに心療内科を受診してください。
(ここで、場合によてっは、抗精神薬や抗うつ剤を処方してもらってください。)
薬を飲みながらでも、仕事は続けられます。
(薬の力を借りるのは、いかがなものかと思う方もいるかもしれませんが、そもそも、この業界の仕事は今までの経験や実績は他業種に比べ、浅いのです。
 個々の人の辛さは、誰も理解できないのです)
筆者も数十年前とあるプロジェクトで元請け会社の上司と意見が合わず(技術がわからない)、ストレスが溜まった事があります。この時、数ヶ月間、喘息のような発作が必ず夜決まった時間に起こるようになりました。
 いくつもの病院をまわりましたが、喘息、慢性気管支炎等色々診断されましたが、一向に治りませんでした。
 たまたま、受診した病院の内科で(当時心療内科はほとんどありませんでした)、担当医が診療内科の先生でした。
 そこで、病状と今ままでの経緯を話すと、それは、ストレスからくるものだよと言われ
向精神薬と自律神経調整薬を処方されました。
 結果、半年以上続いた症状は1週間かからず治りました。
 このままではいけないと、意を決して、元請け会社のさらに上と掛け合い、どちらが正しいか判断して欲しい、自分に問題があるのなら、外してくれと交渉するきっかけとまりました。
 結果、元請けの上司は、外され、自分の主張が正しいと受け入れされました。
 (時には、溜め込まず、物言うことも必要です。)

米国のトップリーダーは、良い精神科やカウンセラーを持っています。

厳しいプロジェクトを乗り越えた達成感を知ると負けなくなります。

それから、年齢を追うごとに、手が動かなくなるといいますが、確かにそうかもしれません。
年齢が高い人ほど、倍に人より新しい技術を覚えましょう。
ソフトウェア開発が専門だった人は、大抵、プロジェクトの管理的な仕事に回ってきます。
ただ、頑張れだけで、プロジェクトは成功しません。
確かに、PMBOKを始め、プロジェクトの管理手法を知らないのは論外ですが、技術は人まかせでは、プロジェクトは成功しない者です。

スペシャリストになる必要はないかもしれませんが、最低限の技術は身につけましょう。
技術のことはわかりませんが、と言っているPMもいますが、配下の技術者も悩んでいるのです。一緒に問題解決するためにも、是非技術のわかるPMを目指すことです。

そうすることで、自ずと、若い技術者の悩みに対応できるようになります。
ソフト開発専門でやってきた方は、インフラやネットワークの最低減の知識を身につける事をお勧めします。
違う観点から、物事が見えるようになると思います。

いずれにしても、IT業界の人間としては、「プロであれ」です。

0 件のコメント:

コメントを投稿